雪庇と屋根雪の巻き垂れの違い
同じような、陸屋根、無落雪屋根、片側の勾配、角度が緩く水が流れるだけの勾配の屋根です。
ハウスメーカー様や工務店様からは、屋根雪は風で飛びますので多くは積もりません等と言われました。との声が多く聞かれます。
屋根上の吹き払い風が起きるのは、15階以上の高層ビルに起きる現象で低層棟(2~3階建て)には、雪が吹き払うだけの風は置きません(まず?個人意見です)
ですので、風のない日に積もった雪はそのままです。
積もった雪に、季節風に乗った雪が屋根の上を風下に転がり、屋根の縁に庇のようにせり出した雪が雪庇です。
雪庇の出来る現象は、地域によって異なります。
札幌近郊、もしくは南側の地域は北西風により南東方向に雪庇が多く出来るように見られます。
また、岩見沢より北の地域は南東が東~北に向かって雪庇が出来る方向が変わってきます。
降雪量の多い地域は、それに加えて屋根雪のオーバーフロータイプ、あふれた雪がいろいろな風によりどの方角に出来る事があります。
屋根の巻き垂れの雪ですが、先に述べた、勾配の緩い屋根の雪が、少しずつ滑り落ち軒先からせり出して建物側に巻き付くかのようになる現象です。
改善するには、屋根面積の8割もしくは全面に雪止めを取付することにより、軽減される場合もかなりあります。
それにより、つららが出来る屋根は、ほぼ屋根から熱が逃げていますので、天井裏(小屋裏)の断熱を多くした方が良いと思います。
この様に屋根の形状や、周囲の状況により雪庇や、巻き垂れが形成されます。
害が起こる前に何らかの対策を取るようお進めします。